株式会社TOOLBOX(東京都新宿区)は2026年1月15日、建築家の清水忠昭氏と共同開発した「木製インナーサッシ」を発売しました。マンションなどで共用部扱いとなり交換しにくい既存アルミサッシに対し、室内側へ木製の内窓を追加して窓辺の質を高める提案で、税込価格は91,000円〜290,000円です。木枠には国産ヒノキ無垢材を採用し、W×H×Dを1mm単位でオーダーできます。

集合住宅では外部サッシの改修が制約されやすい一方、建築家が室内側に建具を造作して空間を整える手法があります。同社は清水氏が個別案件で培った考え方を基に、枠の見付寸法を65mmとするほか、正面の手掛けを避けて側面に金物を最小限で納める、横桟を設けず視界の分断を抑えるなど、佇まいとディテールを優先して製品化しました。ガラスはクリア/かすみ(各5mm)に加え、ブラックの網戸も選択可能で、三方枠・四方枠・枠なし、掃き出し窓用・腰窓用など複数ラインアップを用意します。

断熱・防音など性能最優先の設計ではないとしつつ、建具職人の精度と気密への配慮により、実測テストで一定の断熱効果も確認されたとしています。今後は、既存窓を大きく改修できない住まいにおける「追加の窓レイヤー」という選択肢が、リノベーション市場でどこまで浸透するかが焦点になりそうです。

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